高級紙 quality newspaper 2004 8 17

 高級紙は、取材に取材を重ねて、真実に迫るべきです。
スクープ合戦をするのは、大衆紙や芸能誌で十分です。
特ダネ主義は、大衆紙や芸能誌の専売特許です。
 それを、高級紙が真似する必要はありません。
もし、高級紙が真似したら、「高級紙の自殺」です。
 世界的な高級紙であるニューヨーク・タイムズ紙とワシントン・ポストが、
イラクの大量破壊兵器に関する報道について、
その報道姿勢に問題があったとして、
相次いで、自己批判する記事を掲載したことは、勇気があることです。
これは、今後も、「世界的な高級紙」を維持するという「宣言」と見てよいでしょう。
 やはり、報道というものは、
取材に取材を重ねて、真実に迫るべきです。
安易な「特ダネ主義」は、大衆紙や芸能誌の専売特許です。
 現代において、政治は、高度化・複雑化しています。
あるいは、政治は、高度化・技術化しているとも言えるでしょう。
国民は、高度化・複雑化・技術化した政治を、わかりにくいと感じているはずです。
 このような状況で、政治を、国民に対し、わかりやすく報道するのは、
報道機関の使命です。
「特ダネ主義」は、こうした使命と両立しないはずです。





































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